引っ越しに伴う【電気・ガス・水道】の準備完全マニュアル！最新の節約術も

新生活を快適に始めるためには、引っ越し当日までにライフラインを整えておく必要があります。
電気・ガス・水道の手続きは、引っ越し前後1～2週間を目安に済ませておくのが理想です。
ライフラインの手続きを怠ってしまうと、引っ越し当日に水道や電気を使えずストレスがたまるでしょう。

当記事では、引っ越しに伴う電気・ガス・水道の使用停止と使用開始手続き一覧や手順を解説します。
記事の後半では、新生活に必需なインターネット回線の契約やスマートフォンの乗り換えもできる引っ越し業者もご紹介。
新生活のスタートをスムーズに始める手助けができるでしょう。

電気・ガス・水道の引っ越しスケジュール

引っ越しの際にやるべき手続きは、使用停止と使用開始の2種類です。

電気・ガス・水道の引っ越し手続きの手順

次に、電気・ガス・水道の引っ越し手続きの手順を解説します。

①電気の引っ越し手続きの手順

まずは、電気の引っ越し手順を解説します。

【退去時】使用停止の手続き

退去時の使用停止は、インターネットまたは電話から手続きできます。

インターネット・電話、それぞれの使用停止手順は以下のとおりです。

電話

①現在の契約情報が確認できる検針票または領収書を用意する ②電力会社へ連絡して「使用停止」を伝える

なお、停止手続きには次の情報が必要です。

 

お客様番号は「電気ご使用量のお知らせ」の用紙に記載されています。
au電気やSoftBank電気などを使用している場合は、会員ページからお客様番号の確認および停止手続きが可能です。

なお、電気料金は退去する月の使用量と基本料金を日割り計算した金額が請求されます。
支払いは、以下の3つの中からお好きな方法を選べます。

あわせて、引っ越しに伴う電気の解約・契約手続きについて把握したい方は以下の記事も参考にしてください。
引越し時の「電気」の解約＆契約の手続き法と注意点

【入居時】使用開始の手続き

入居時の使用開始手続きも、インターネットまたは電話でできます。
電力会社の公式ホームページから申し込み、または直接電話で使用開始を伝えましょう。

なお、2020年以降に建てられた物件に設置されている電力量計は、記録型計量器である場合が多く電力会社へ使用開始を伝えればすぐに使えるケースが大半です。（※記録型計量器とは、30分ごとの電気使用量を遠隔で計測可能な通信機器を持つ電気メーターのこと）

■記録型計量器

画像引用：日本電気計器検定所

一方、機械式計器の場合はブレーカーを上げるだけで電気を使えますが、使用開始の連絡をせずにいると「督促状」や「使用停止のお知らせ」などが届きます。

■機械式計量器

画像引用：日本電気計器検定所

機械式計量器・記録型計量器、どちらの場合も使用開始手続きは必要になるため、引っ越し前に使用停止手続きと同時に使用開始手続きも済ませておくのが理想です。

②ガスの引っ越し手続きの手順

次に、ガスの引っ越し手続きの手順を解説します。

【撤去時】使用停止の手続き

ガスの使用停止手続きも、インターネットまたは電話でできます。

インターネット・電話、それぞれの使用停止手順は以下のとおりです。

インターネット

①お客様番号が記載されている検針票を用意する ②ガス会社の公式ホームページから「使用停止」を申し込む ③閉栓日の予約を取る（※立ち会いが必要な場合） ④開栓日の予約を取る（※引き続き同じガス会社を利用する場合）

電話

①お客様番号が記載されている検針票を用意する ②ガス会社へ連絡して「使用停止」を伝える ③閉栓日の予約を取る（※立ち会いが必要な場合） ④開栓日の予約を取る（※引き続き同じガス会社を利用する場合）

閉栓時の立ち会いが必要か否かは、ガス流量計の設置場所によって異なります。

閉栓時に立ち会いが必需なのは室内やオートロックマンションなど、スタッフが立ち入れない場所にガス流量計が設置されている場合です。

使用停止手続きには、以下の情報が必要です。

 

なお、ガス料金も使用量と基本料金を日割り計算した金額が請求されます。
支払いは、次の4つの中からお好きな方法を選択できます。

 

閉栓時の立ち会いが必要な場合、スタッフに直接現金で支払うことも可能です。

【入居時】使用開始の手続き

使用開始もインターネットまたは電話から、手続きできます。

インターネット

①利用するガス会社の公式ホームページから「使用開始」を申し込む ②氏名・住所・電話番号などの必要情報を記入する ③契約したいプランを選択する ④開栓日の予約を取る

電話

①利用するガス会社の公式ホームページに記載されている電話番号へ問い合わせる ②スタッフに「使用開始」を伝える ③必要な情報と契約したいプランを伝える ④開栓日の予約を取る

ガスの開栓はスタッフが実施するため、立ち会いが必要です。
繁忙期は開栓予約が取りにくい場合もあるため、余裕を持って引っ越し日より2週間～10日前 までに使用開始手続きを済ませておきましょう。

あわせて、引っ越し時に必要な手続き全リストを把握したい方は以下の記事も参考にしてください。
【引越しの手続き全リスト】必要書類から手続きのタイミングまで解説！

③水道の引っ越し手続きの手順

次に、水道の引っ越し手続きの手順を解説します。

【撤去時】使用停止の手続き

水道の使用停止手続きも電気・ガスと同様、インターネットまたは電話からできます。

インターネット・電話、それぞれの手続き手順は以下のとおりです。

インターネット

①お客様番号が記載されている検針票を用意する ②管轄の水道局の公式ホームページから「使用停止」を申し込む ③必要情報を記入して送信する

電話

①お客様番号が記載されている検針票を用意する ②管轄の水道局へ電話し「使用停止」を伝える ③必要な情報をスタッフに伝える

同じ水道局が管轄する地域内への引っ越しであれば、使用停止と使用開始手続きを同時にできます。
たとえば、千葉県市川市から千葉県船橋市へ引っ越しする場合は、千葉県営水道で「使用停止」と「使用開始」手続きが可能です。

なお、水道の使用停止手続き時は、以下の情報が必要です。

 

お客様番号は2か月に1度郵送される「水道・下水道のご使用量のお知らせ」や、領収書に記載されています。
水栓番号は量水器や、水道局から郵送される書類に記載されているケースが大半です。

【入居時】使用開始の手続き

水道局の管轄外へ引っ越しする際は、新居の管轄にある水道局へ使用開始手続きが必要です。

次の3種類から、お好きな方法を選択できます。

 

インターネット・電話・水道使用開始申込書、それぞれの手続き手順は以下のとおりです。

インターネット

①管轄内の水道局が公表している公式ホームページから「使用開始」を申し込む ②契約者名・住所・銀行口座などの必要情報を記入して送信する

電話

①管轄内の水道局へ連絡する ②スタッフへ「使用開始」を伝える ③契約者名・住所などの必要情報を伝える

使用開始申込書

①申込書に必要情報を記入する ②管轄の水道局へ申込書を郵送する

使用開始手続きを忘れてしまった場合は、引っ越し当日に水道が使えない可能性もあるため引っ越し1週間前までに手続きを済ませましょう。

なお、水道料金も他のライフラインと同様、使用停止日までの使用量と基本料金を日割りした金額が請求されます。
支払いも次の3つからお好きな方法を選択できます。

 

電気・ガス・水道の引っ越し手続きをするときの注意点

電気・ガス・水道の引っ越し手続き時には、いくつかの注意点があります。
ここからは、ライフラインの引っ越し手続き時における注意点を見ていきましょう。

ガスの開栓には立ち会いが必要

基本的にガスの開栓時には、立ち会いが必要です。
ガス流量計が室内またはオートロックの建物内にある場合は、閉栓時も立ち会いが必要になります。

立ち会い日は、使用停止または使用開始手続き時に予約できます。
繁忙期は予約が埋まりやすいため、引っ越し日が決定した段階で立ち会いの予約を取っておきましょう。

ガスの種類が変わるときは器具の買い替えも必要

ガスの種類が変わるときは、器具も買い替えが必要です。

たとえば、プロパンガスから都市ガスへ変更になる際は、給湯器やガスコンロなどの器具を買い替える必要があります。
プロパンガス用の給湯器を都市ガスへ接続して使用した場合、器具の破損に加えて一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあるからです。

種類の異なるガスは、発熱量や圧力なども異なります。
引っ越しに伴いガスの種類が変わる場合は、事故防止のために器具も買い替えましょう。

使用停止手続きをしないと未使用でも基本料金が発生する

電気・ガス・水道の使用停止手続きを怠ると、未使用でも基本料金が発生します。
また、使用停止手続きをしないと、ガス漏れや漏電などの事故につながる恐れもあります。

転入手続きや国民健康保険の住所変更など引っ越しに伴う作業は多々ありますが、ライフラインの使用停止手続きもしっかりおこないましょう。

引っ越し後すぐにできる！電気・ガス・水道の節約術

引っ越しを機に電気・ガス・水道料金を節約したい方も、いらっしゃるでしょう。
次に、引っ越し後すぐにできるライフラインの節約術をご紹介します。

電気代を節約する方法

「経済産業省資源エネルギー庁」によると、一般家庭における夏季・冬季の電気の使用割合は、次のとおりです。

画像引用：経済産業省資源エネルギー庁「夏季の省エネ・節電メニュー」「冬季の省エネ・節電メニュー」

上記画像から把握できるとおり、電気代の多くはエアコン・冷蔵庫・照明にかかっています。
電気代を節約するのであれば、消費電力の多い家電から始めるのがおすすめです。
使用頻度の高い家電ほど、毎日の積み重ねで電気代を節約しやすいでしょう。

次に、エアコン・冷蔵庫・照明の節約方法をご紹介します。

エアコン	①扇風機と併用する ②自動運転機能を利用する ③フィルターはこまめに掃除する ④室外機周りをきれいにする ⑤室温と設定温度の差を小さくする
冷蔵庫	①設定温度を下げる ②放熱スペースを確保する ③食材を詰め込み過ぎない ④扉の開閉時間と回数を減らす
照明	①LED照明に買い替える ②使わない照明はこまめに消す ③明るさを下げる

引っ越しを機にLED照明に買い替えたり、冷蔵庫の設置場所を見直したりすることで電気代を節約できます。
また、エアコンと扇風機を併用すれば、夏季でも温度の下げすぎを防げるため電気代の節約も可能です。

ガス代を節約する方法

「総務省統計局」によると、2023年10月～12月期における1か月間のガス代平均額世帯別は以下のとおりです。

単身	2,358円
二人以上の世帯	4,596円
総世帯	3,180円

「参考：「総務省統計局」家計調査収支編」

たとえば、月額2,358円の場合、年間で2,358円×12＝2万8,296円ものガス代を支払う計算になります。
ガス代を節約すれば、貯金に回せたり食費に使用できたりするでしょう。

引っ越し当日から簡単にできるガス代節約術を、以下にまとめました。

料理・家事	①給湯器のお湯で水を湧かす ②食洗機を使用する ③食材は電子レンジで下茹でする ④ガスコンロを掃除する ⑤卓上ITヒーターに買い替える
お風呂	①給湯温度を低めに設定する ②追い焚きの回数を減らす ③節水シャワーヘッドに買い替える ④浴槽の湯量を少なくする
生活	①ガスファンヒーターの温度を下げる ②ガスファンヒーターのフィルター掃除をする ③ガスファンヒーターとエアコンを併用する

たとえば、煮込み料理は食材に火がとおるまで時間もかかります。
電子レンジで食材を下茹ですれば煮込み時間が減り、年間1,000円程度もガス代を節約できます。

また、ガス会社を変更したりガスと電気のセットプランに切り替えたりすることで、ガス代を節約できる場合も少なくありません。
引っ越しを機にガス会社や契約プランを見直したり、オール電化に切り替えたりするのもガス代節約方法の一つです。

水道代を節約する方法

「東京水道局」の調査によると、水道使用量の多くはお風呂での使用によるものです。

画像引用：東京都水道局水の上手な使い方｜くらしと水道

水道使用量の多いお風呂から節約することで、水道代を安くできるでしょう。
お風呂の節約術は以下のとおりです。

 

お風呂の残り湯を雑巾掛けや洗濯に使用することで、水道代を節約できます。
また、食器は桶につけておき汚れを落としやすくしておけば、水の使用量が減るため水道代を安く抑えられるでしょう。
水道を出しっぱなしにしない以外にも、ちょっとした工夫で水道代を安くすることができます。

電気・ガス・水道の引っ越しに関するQ＆A

ここからは、電気・ガス・水道の引っ越し手続きに関するQ＆Aをご紹介します。

電気・ガス・水道の手続きは引っ越し何日前にすればよい？

電気・ガス・水道の引っ越し手続きは、引っ越し1週間前までに済ませるのが理想です。
万が一、手続きを怠ると引っ越し当日不便なうえに旧住居のライフラインにおいて基本料金の支払いも発生します。
ストレスフリーで新生活をスタートさせたい場合は、引っ越し1週間前を目処に手続きしましょう。

電気・ガス・水道の使用料金は引っ越ししたらどうなるの？

引っ越し後の電気・ガス・水道料金は、利用日から検針日までの使用料を日割りした金額が請求されます。
旧住居のライフライン料金は、前回の検針日から使用停止までの使用料を日割りした金額が請求される仕組みです。

電気の手続きが引っ越し当日になってしまった場合でも電気は使えますか？

従来型メーターかスマートメーターかによって異なります。
従来型メーターの場合は、手続き前でもブレーカーを上げるだけで引っ越し当日に電気を使えます。
スマートメーターは手続き後に使用可能になるケースもあるため、手続きを終えるまで電気が使えないケースもあるでしょう。

水道の手続きが引っ越し当日になってしまった場合はいつから水道が使えますか？

水道の手続きが当日になってしまった場合でも、開栓した時点で使えるケースがほとんどです。
ただし、水道局に元栓を止められている場合は、スタッフによる開栓作業を終えるまで使えません。
開栓作業が必要な場合、引っ越し当日に連絡しても対応不可であるケースもあり数日間水道を使えない可能性もあります。

ガスの手続きが引っ越し当日になってしまった場合の立ち会いはどうなりますか？

ガス会社のスタッフと予定が合えば、引っ越し当日でも立ち会い可能なケースもあります。
ただし、繁忙期は予約が埋まりやすいため翌日以降の立ち会いになる可能性も考えられます。
ガスの手続きが引っ越し当日になってしまった場合は、朝一番や午前中などの早い時間帯に連絡してみましょう。

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まとめ

引っ越しに伴う電気・ガス・水道の手続き手順をご紹介しました。
電気・ガス・水道は、引っ越し当日から使えるようにしておきましょう。

とくに、電気と水道は1日でも使えないと生活に支障がでます。
引っ越し前後1～2週間を目安に、電気・ガス・水道の手続きを済ませておくのが理想です。

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