私の賃貸の退去費用はいくら？原状回復ガイドラインで見積もりを確認

「今のお部屋から引越すときにはどれくらいの退去費用がかかるの？」
「高額になって払えなくなるんじゃないか不安…」

あなたはそんなふうに気になっていませんか？

「敷金なしの部屋では退去費用は高額になるの？」
「10年以上住んだ賃貸なんだけど、退去費用はいくらくらい？」
「よく『ガイドライン』を使って管理会社と交渉しろって聞くけど、実際どうすればいいの？」

結論から言えば、賃貸の退去費用は大家さん負担のものと入居者負担のものとで、国交省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』である程度区別されています。

そのためそのガイドラインをチェックすることによって、「本来は大家さん負担の費用なのに、自分が支払うことになっていた」といったトラブルを未然に防ぐことができるんです！

今回の記事では、『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』をもとにして賃貸の退去費用に関する次のポイントを詳しく紹介します。

退去費用・引越し費用を安く抑えたい方はぜひチェックしてみてください。

1.賃貸の退去費用の相場は1R・1Kで49,980円

まずは賃貸の退去費用が平均でどれくらいかかるのかを確認してみましょう。

株式会社プラスワンによる200名を対象としたインターネット調査によれば、賃貸物件の退去費用の平均額は63,283円という結果になっています。

中でも「ワンルーム、1K、1DK、1LDK」の間取りの場合、平均で49,980円の退去費用が請求されたとのこと。

3年、5年、10年と居住年数が長くなればなるほど、退去費用も高額になることが分かりました。

全体として、より広い部屋に、より長く住んでいるほど退去費用が高額になっています。

参照：賃貸物件の退去費用｜請求額は平均63,283円！74％の人が『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』を知らずに支払い

「原状回復ガイドライン」を知っておくことが大切

賃貸から退去するときの費用は、具体的にどんなものにお金がかかっているのか、分かりづらいことも多いでしょう。

基本的に賃貸の退去費用で発生するのは、「原状回復費用」と「ハウスクリーニング代」の2つです。

中でもトラブルになることが多いのが、原状回復費用を入居者と大家さんのどちらが負担するのかという点。

そうしたトラブルを防ぐために知っておきたいのが、国土交通省が公表している『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』です。

これまでには、本来大家さんが負担すべき原状回復費用を入居者が負担していた、というケースも多くありました。

退去費用の交渉をすることで平均64,916円の節約に

ちなみに株式会社プラスワンが実施した同調査によれば、退去費用を平均64,916円減額できた人もいたと報告されています。

その減額に成功した人たちの共通点こそが、『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』を知っていたこと。

賃貸の退去費用をめぐるトラブルが多いことを知り、ガイドラインに目を通しておいたことで6万円以上の節約に成功しているんですね。

そうは言っても、難しい言葉が並んでいてじっくり読み込むのは大変に感じるかもしれません。

2. 国交省の「原状回復ガイドライン」で退去費用が計算できる

では、具体的にどんな判断基準で費用負担が決まるのでしょうか？

『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』では、基本的に以下のように費用負担が決められています。

つまり、誰がその部屋に住んでいたとしても必ず起こりうる劣化や損耗については、大家さんが負担しますよということ。

逆に、入居者側が不注意で傷をつけてしまったり、わざと壊したりした部分は、入居者負担になると考えれば問題ありません。

経年劣化・通常損耗は大家さん負担

「経年劣化」とは、年を経るごとに品質が落ちてしまうことを指します。

たとえば壁紙やフローリングは、日が当たることでだんだんと色あせてしまうことがありますが、そうした時間とともに劣化していくものが経年劣化となります。

また「通常損耗」は、お部屋を常識的に使っていれば発生してしまう劣化のこと。

たとえば家具を置いていたフローリングの凹みや、冷蔵庫の裏の壁紙の汚れなどが通常損耗にあたります。

故意・過失があると入居者負担

経年劣化にも通常損耗にも当てはまらず、その入居者が住んでいたことが理由で発生した劣化は入居者負担とされています。

お部屋の壁に物をぶつけて凹ませてしまったり、フローリングに重いものを落として傷をつけてしまうなど。

タバコやペットによる汚れ・臭いについても、原状回復のための費用は入居者負担です。

3.大家さん負担になる5つのパターン

ここまで簡単に大家さん負担・入居者負担の原状回復費用をみてきましたが、ここからはより具体的な傷・汚れについて例を出してご紹介します。

これら5つのパターンについてそれぞれチェックしていきます。

パターン①壁に空けた画鋲の跡

入居者が画鋲を使って壁にポスターなどを貼っていた場合、その画鋲の穴は入居者が負担して原状回復する必要があると感じるかもしれません。

しかし『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』では、小さな画鋲の穴は大家さん負担とされています。

なぜなら、壁にポスターを貼ったり時計を掛けたりすることは、日常生活を送る上で誰もが行うことだから。

つまり他の誰が住んでも発生するものと解釈され、入居者負担にはならないのです。

パターン②冷蔵庫裏側の壁のシミ

冷蔵庫やテレビなど、家電の裏側にできてしまった壁のシミ・汚れは大家さん負担で修繕します。

家電をずっと同じ場所に置いていると、壁にシミ・汚れがついてしまうのは避けようがないものです。

パターン③日焼けによるフローリングや壁紙の色あせ

同様に、日焼けが原因のフローリング・壁紙の色あせの原状回復費用は大家さん負担です。

もしフローリングや壁紙の日焼けが入居者負担で修繕するとしたら、日中ずっとカーテンを閉めておかなければならなくなります。

それでは日常生活を送ることは困難ですよね。

パターン④家具の重みによる床の凹み

重い家具をずっと同じ場所に置いていると、脚が接するフローリングが凹むことがあります。

その凹みの原状回復費用は、入居者ではなく大家さん負担です。

もし入居者負担で修繕しなければならないとしたら、冷蔵庫やデスク、ソファなどの大型の家具を設置できなくなってしまいます。

パターン⑤エアコン設置・撤去にかかる補修

賃貸のお部屋にはエアコンが備え付けられていることも多いですが、エアコンを自分で設置する場合には、壁に穴を開けたり金具を仕込む必要が出てきます。

そうしたエアコン設置・撤去にかかる補修費用は入居者負担にならないのが原則です。

これも逆に考えてみれば分かりやすいのですが、もし補修費用が入居者負担なのであれば、エアコンを使わずに生活しなければならなくなります。

『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』では、エアコンは日常生活に必要な設備とされており、設置・撤去にかかる補修費用は大家さん負担となります。

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4.入居者負担になる5つのパターン

次に、入居者負担になるケースについても5つ見ていきましょう。

それぞれ具体的な内容を解説していきます。

パターン①引越し作業中の損傷

引越し作業中にできた傷は、入居者負担で修繕する必要があります。

ただしこれは入居者が自分自身で引越し作業をした場合で、引越し業者を利用した場合には事情が異なります。

引越し業者に引越しを依頼し、その作業中にフローリングや壁紙に傷をつけてしまった場合には、引越し業者に補償してもらうことになります。

その際には、入居者自身ではなく、引越し業者のスタッフが傷をつけたことを証明する必要がありますから、引越し前後の状態を写真に撮って残しておく必要があります。

パターン②入居者の管理不足によるカビ・腐食

入居者が設置したエアコンや洗濯機などの管理が行き届いていないせいで発生したカビ・腐食は、入居者負担で修繕する必要があります。

入居者が正しく管理して掃除していれば発生しなかったはずの損傷ですから、大家さん負担にしてもらうことはできません。

備え付けのエアコン・洗濯機であれば例外が出てくるかと思いますが、できるだけ普段からこまめに掃除して管理しておくことが理想的です。

パターン③タバコ・ペットによる汚れや臭い

タバコやペットで汚れてしまった壁紙、取れなくなった臭いの修繕費用も、入居者負担です。

タバコやペットによる劣化は、日常生活の範囲外と見なされるからです。

たとえば壁紙が黄色く変色してしまったり、床に焦げ跡が残っていたり、ペットの引っ掻き傷が残っていたりした場合は、入居者が原状回復費用を払う必要があるのです。

パターン④床に物を落としたり引きずったりした際の傷

スマホやパソコンなど重いものを落としてしまうと、フローリングに大きな傷や凹みができることがあります。

そうした大きな傷の原状回復費用は大家さんではなく入居者負担です。

他にも、重い家具を引きずった際にできた大きな傷や、畳の上に飲み物をこぼしてできた汚れに関しても、入居者負担で修繕しなければなりません。

パターン⑤長年放置された油汚れ

キッチンのガスコンロや換気扇は、油汚れがつきやすい場所です。

こうした油汚れは常識的な範囲内であれば大家さん負担になるのですが、3年、5年、10年と長年放置して汚れがこびりついてしまった場合には、入居者負担が発生する可能性が出てきます。

雑巾で拭いて落ちる程度の汚れであれば問題ないですが、専門業者によるクリーニングが必要なレベルだと、原状回復費用を請求されるかもしれません。

5.ガイドライン外の「特約」に要注意

ここまでみてきたように、基本的には「誰が入居者として住んでいたとしても発生する」ものは大家さん負担、それ以外の「入居者に責任がある傷や汚れ」は入居者負担で、原状回復費用を払うことになります。

ただし物件によっては、契約時の「特約」によって原状回復費用が決められていることがあります。

中でも多いのが、退去時に必ずクリーニング費用を入居者が負担するという特約です。

そうした特約が賃貸契約書に明記されている場合には、その契約書に同意して住んでいるということになるので、クリーニング費用は入居者側でも負担しなければなりません。

6.敷金を払っていない部屋の退去費用は？

近年では初期費用を抑えられる「敷金・礼金なし」の物件も増えてきています。

敷金とは、入居者が大家さんに預けるお金で家賃滞納時や退去時の原状回復費用に充てられるもの。

礼金は、入居者が大家さんに「お礼」として支払うお金のことを言います。

とくに「敷金なし」の場合は、原状回復費用やクリーニング費用に充てるためのお金を預けていないので、高額な退去費用が請求されることが多くなります。

「敷金・礼金なし」の物件は入るときは安いけれど、出るときは高いと覚えておきましょう。

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7.退去・引越しにかかる費用を節約するための3つの方法

最後に、退去費用や引越し費用をなるべく抑えて安く引越しする方法についても紹介します。

これら3つのやり方を実践して、少しでもお金を節約しましょう。

退去前にクリーニングしておく

「退去した後にハウスクリーニングをするなら、自分で掃除する必要はないのでは？」

そう感じるかもしれませんが、実は大きな間違いです！

というのも、大家さんや管理会社の担当者も人間ですから、入居者やお部屋の印象によって態度も違ってくるからです。

たとえばあなた自身も、友人に貸したものを汚い状態で返されるより、きれいに掃除した状態で返してもらったほうが気持ちいいはず。

大家さんも管理会社もそれと一緒で、多少原状回復費用を甘く見積もってくれたり、敷金を多めに返還してくれる可能性もあります。

「原状回復ガイドライン」をもとに交渉する

今回の記事で紹介してきた大家さん負担の原状回復費用を、入居者であるあなたに請求されそうになったとしましょう。

その場合には、ここでも取り上げてきた国交省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』をもとに、管理会社と交渉することをおすすめします。

退去費用について管理会社と交渉することで、費用が減額になることはあっても、費用が上乗せされることは考えにくいです。

そのため気になる費用があれば納得できるまで管理会社に確認し、大家さん負担だと感じられる費用に関しては減額交渉をしてみるといいでしょう。

引越し費用の節約で相殺する

退去費用を抑えたい方向けには、全く逆のアプローチとして「引越し費用をできるだけ節約する」という方法もおすすめです。

たとえば退去費用で5万円請求されたとして、引越し費用を1万円に抑えることができれば、トータルで6万円です。

一方で退去費用が3万円だったとしても、引越し費用で5万円かかってしまえば、トータルで8万円。

退去費用と引越し費用は、必ずセットでかかってくるものですから、トータルで考えることが大切です。

もし退去費用がこれ以上減額できないと感じるのであれば、引越し費用の節約に目を向けてみるといいでしょう。

8.引越し費用を抑えるなら大手業者と提携する「100円引越しセンター」へ！

ちなみに「100円引越しセンター」では、以下の2つの条件を満たすことで、引越し費用が100円になるプランをご提案しています。

■特典サービス（引越しと同時にいずれか1つにお申し込み）

■100円引越しの諸条件

単身引越しプラン	・1人暮らしの方（学生、単身者） ・引っ越し距離が50km以内 ・2tショート車に収まる荷物量 詳しくはこちら
ファミリー引越しプラン(2人以上)	・2人以上のカップル・ご家族 ・引っ越し距離が20km以内 ・2tロング車に収まる荷物量< 詳しくはこちら

これらの条件を満たすことができれば、引越し料金はたったの100円に。

高額な退去費用で貯金がカツカツになってしまったとしても、100円で引越しできるなら安心ですよね。

もちろん提携する引越し業者は大手ばかりですので、ダンボールやガムテープ、ふとん袋などの資材も無料でレンタル可能。

さらに新生活に必須のインターネット回線やスマホ契約をセットで申し込むことができますから、時間や労力も大幅に節約できます。

・・・最後に、100円引越しセンターならではのお客様が得するポイントをまとめてご紹介！

100円のプランについて、少しでも気になる方はまずはお気軽に100円引越しセンターへお問合せください。

「私の場合は100円引越しできる？」
「追加料金がかかるなら、どれくらいの費用になるの？」

などなど。
ちょっとしたご相談やお見積もりだけでも歓迎していますので、スタッフ一同お待ちしております！

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9.まとめ

賃貸の退去費用は人によってさまざまですが、『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』をもとに考えると、大家さん負担か入居者負担かをある程度見分けることができます。

ガイドラインの内容が難しくてよく分からない場合には、この記事で解説した事例も参考にしてみてくださいね。

実際に退去費用についての見積もりをもらったら、真っ先に費用をチェックして払う必要のない項目がないか確認してみるといいでしょう。

私自身もこれまでの引越しでは、必ず退去費用の明細をチェックして、気になるところは必ず管理会社に電話で問い合わせていました。

幸い、まだ原状回復費用についてのトラブルに巻き込まれたことはありませんが、大きなお金が動くタイミングなので、しっかりと確認して納得してから支払うようにしたいですね。

退去費用・引越し費用をトータルで節約したいという場合には、ぜひ「100円引越しセンター」の利用も検討してみてください。