電力会社名	住所	電話番号
北海道電力	〒060-8677 北海道札幌市中央区大通東1丁目2番地	011-251-1111
東北電力	〒980-8550 宮城県仙台市青葉区本町1丁目7番1号	022-225-2111
東京電力ホールディングス	〒100-8560 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号	03-6373-1111
中部電力	〒461-8680 愛知県名古屋市東区東新町1番地	052-951-8211
北陸電力	〒930-8686 富山県富山市牛島町15番1号	076-441-2511
関西電力	〒530-8270 大阪府大阪市北区中之島3丁目6番16号	06-6441-8821
中国電力	〒730-8701 広島県広島市中区小町4番33号	082-241-0211
四国電力	〒760-8573 香川県高松市丸の内2番5号	087-821-5061
九州電力	〒810-8720 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号	092-761-3031
沖縄電力	〒901-2602 沖縄県浦添市牧港5丁目2番1号	098-877-2341

引っ越し時の電力会社の選び方

引っ越し時の電力会社の選び方は、現在の電力会社を継続利用するか、新規で電力会社を契約するかの2択になります。

継続する場合は、解約の申し込み時に新居で使用する電気の手続きも同時に行うことができます。
さまざまな電力会社があるなかで電力会社選びに失敗しないために、ポイントを押さえて最適な電力会社を選ぶことが重要です。

引っ越し時の電力会社の選び方について確認していきましょう。

電気の供給エリアで選ぶ

はじめに、電気の供給エリアを確認しましょう。

すべての電力会社が全国で電気を供給しているわけではありません。
特に新電力会社は、供給エリアの範囲が狭いケースもあります。

たとえば、東京ガスの電気供給エリアは「東京都」「神奈川県」「埼玉県」「千葉県」「茨城県」「栃木県」「群馬県」「山梨県」「静岡県」と関東近郊の範囲に限定されています。

もし、気になる電力会社がある場合は、引っ越し先の地域へ電気が供給されているか確認してください。
電気の供給エリアは、電力会社のホームページで確認できます。

アンペア数と電気使用量で選ぶ

旧居で使用していたアンペア数と電気使用量の確認をしてみましょう。

アンペア数が高いほど、電気使用量が多いほど、電気料金は高くなります。

契約していたアンペア数と実際に使用していたアンペア数を比べて、乖離が大きいのであれば、低いアンペア数への変更がおすすめです。

また、電力会社により使用量に応じた電気料金の単価が異なるため、旧居での電気使用量を確認し、契約を見直せば、今よりも電気代を抑えられます。

アンペア数と1ヶ月の電気使用量の目安は以下のとおりです。

アンペア数の目安	30A：1〜2人暮らし向け 40A：2〜3人暮らし向け 50～60A：4〜5人暮らし向け
1ヶ月の電気使用量の目安	1人暮らしの方：120～150kWh 2〜3人世帯の方：200～300kWh 4〜5人世帯の方：350～450kWh

旧居での使用状況を確認することで現状を把握できるため、それに合わせた最適なプランを選択できます。

電気料金のシミュレーションをして選ぶ

電力会社により、従量電灯プラン（使用した分だけ支払うプラン）、基本料金なしプラン、時間帯別の料金プランなど料金プランはさまざまです。

一人暮らしなのか家族なのかでも、契約すべきプランは変わります。
電気料金の比較サイトなどを利用して、複数の電力会社や電力プランを比較してみましょう。

比較サイトで電気代のシミュレーションをしておくと、契約する前に今の電気代からどのくらいお得なるのかが分かるため、電力会社を選ぶ際の基準として活用できます。

キャンペーンで選ぶ

電力会社は、セット割引やポイント還元、入会特典などのさまざまなキャンペーンを実施しています。

ただし、キャンペーンに釣られて契約してみたら「結果的に電気代が高くなってしまった」ということがないように、注意が必要です。
固定費で毎月かかってくる電気料金がお得になるかどうかの軸は変えずに、キャンペーンをうまく活用しましょう。

引っ越しを機に新電力会社の電気契約へ乗り換えがおすすめ

東京電力や関西電力などの大手電力会社で電力販売が独占されていましたが、2016年の電力の自由化により、さまざまな企業が電力販売事業に参入できるようになりました。

現在では、新電力会社も増加し、豊富な電力会社から選択可能です。

新電力会社が提供する電気は、大手電力会社が発電したものを使用しているため、電気の品質も大手と遜色なく使用できる点や、ほかにも乗り換えることで得られるメリットがあります。

ここでは、新電力会社への乗り換えをおすすめする理由をご紹介します。

毎月の電気代が安くなる可能性がある

新電力会社は大手電力会社と比べて、電気代が安い傾向にあります。

新電力会社は発電や送電などのサービスは行わず、電気の販売だけに特化した会社です。

大手電力会社のような設備投資や人件費もかからないため、その分コストを下げることができ、電気代を安くできる仕組みとなっています。

引っ越しを機に電気代を見直して、安いプランで契約できる電力会社がないか確認してみましょう。

他のサービスとセット割引が受けられる

ガスをはじめスマホやインターネットなど、複数のサービスをまとめて契約すると、セット割引が受けられるキャンペーンを実施している新電力会社も多く存在します。

セット割引の内容によっては、電気とガスの両方がお得になり、光熱費全体の見直しも図れるでしょう。

電気とガスが一本化すると、光熱費の管理や引っ越しの際の手続きもまとめて行えるため、手間がかからない点もメリットといえます。

電気使用量に応じてポイントが還元される

新電力会社によっては、毎月の電気代に応じて買い物などで使えるポイントが付与される会社もあります。

東京ガスの場合だと「ガス・電気セット割」を利用すれば、毎月のガス料金1,000円ごとに15ポイントが貯まります。

このポイントは、dポイント・楽天ポイント・Pontaポイント・WAONポイントなどのさまざまなポイントに変更でき、貯まったポイントは1ポイント1円で利用可能です。

電力会社によりポイントの還元率や内容が異なるため、気になる電力会社の詳細は確認しておきましょう。

電気代自体がそこまで安くならない場合でも、ポイントが還元される分、結果的に電気代がお得になる仕組みです。

世帯数に応じた料金プランから選べる

従来の大手電力会社は、幅広い層に電力を供給する目的から、特にターゲットをあえて絞るようなプランはありませんでした。

しかし、新電力会社では一人暮らし向けプランやファミリープランなど、世帯数別に電気代が安くなるプランが用意されているところもあります。

たとえば、CDエナジーダイレクトでは、一人暮らし向けの「シングルでんき」、2〜3人暮らし向けの「ベーシックでんき」、ファミリー向けの「ファミリーでんき」という3つのプランが提供されています。

ポイント還元やガスとのセット割などもうまく活用すれば、さらに電気料金を安くできる可能性もあります。

環境に配慮した発電方法を選べる

新電力会社を契約する際は電気料金だけでなく、再生エネルギーなどの環境負荷が低い発電方法を採用している会社も選べます。

たとえば、東京ガスの「さすてな電気」というプランでは、CO2の排出量を実質ゼロにできる電気プランを提供しています。

東京ガスが非化石証書と呼ばれる環境価値を購入し、お客様が利用した電気を実質再生可能エネルギーに変える仕組みです。

環境に配慮している発電方法を選びたいという方におすすめです。

お得な特典が付く場合がある

新電力会社に乗り換えた場合、さまざまな特典が受けられる可能性があります。

一部の新電力会社のキャンペーン・特典情報を表にまとめました。

東京ガス	基本プラン新規申し込みで電気代基本料金1ヶ月無料（関東近郊が対象）
大阪ガス	・マイ大阪ガスとスマイLINKの無料登録でスマイLINKボーナス3,000円分プレゼント・スマイLINK TV Stickが3ヶ月無料（最大5,900円相当）
HTBエナジー	ベーシックプラン新規Web申し込みで基本料金3ヶ月無料
楽天でんき	・楽天でんきに申し込みをして4ヶ月以内にサービスを利用した方に楽天ポイント1,000ポイント贈呈（電気料金合計6,000円未満の方は対象外）・楽天ガスにお申し込みをして6ヵ月以内にサービスを利用した方に楽天ポイント3,000円ポイント贈呈
auでんき	auでんきに新規申し込みで6,000円相当のau PAY残高に還元（東北・四国電力エリアは対象外/沖縄県はWebサイトからの申し込みのみ対象）

電力会社によって、期間や特典内容が異なるため、電力会社の比較サイトでチェックしてみましょう。

引っ越し時の電気開始手続きをする際の注意点

引っ越し時の電気開始手続きをする際の注意点について解説します。

ご紹介する内容は、引っ越し前に知っておくと電気開始手続きや電力会社を選ぶ際に役に立つ内容となっているため、それぞれ確認していきましょう。

手続きしないと引っ越しの当日に電気が開通しない場合がある

引っ越し先の電気の契約を忘れていた場合、従来の電力メーターであれば、引っ越し当日でもブレーカーを上げるだけで電気が使用できます。

一方、スマートメーターの場合は引っ越し前に手続きを行わないと、基本的に引っ越し当日から電気を使用できません。

スマートメーターは、電力会社が遠隔で電気を供給するシステムとなっており、システムの構造上、開始手続きをしてから電気が開通するまで数日かかるためです。

電力の自由化により、スマートメーターを導入する会社が増えているため、引っ越し先がスマートメーターなのかは、不動産会社に事前に確認しておきましょう。

立ち会いが必要か確認する

旧居を退去するときはブレーカーを落としておくだけで、基本的に立ち会いは必要ありません。

しかし、オートロックなどで検針員の方が確認できない場所に電気メーターがある場合は、立ち会いが必要なケースもあるため注意しましょう。

新居では解約の際と同様に、基本的には立ち会いは必要ありません。
引っ越し先にエコキュートや電気温水器などがある場合には、通電作業のために電力会社の立ち会いが必要になるケースがあります。

新居で同じ電化製品が使用できない場合がある

引っ越しをすると地域の周波数の違いにより、旧居で使用できていた電化製品が使用できなくなることがあります。

日本では新潟県と静岡県を境に東日本で50Hz、西日本で60Hzと使用されている周波数が異なります。

「周波数が変わっても使用できるもの」「周波数が変わると性能が変化するもの」「周波数が変わるとそのまま使用できないもの」は以下のとおりです。

周波数が変わっても使用できるもの	テレビ・ブルーレイレコーダー・DVD レコーダー・ビデオデッキ・ラジオ・パソコントースター・アイロン・白熱電球・LED電球電気ストーブ・電気こたつ・電気毛布など
周波数が変わると性能が変化するもの	冷蔵庫・扇風機・掃除機・空気清浄機・加湿器・ミキサー・ドライヤー・エアコンなど
周波数が変わるとそのまま使用できないもの	電子レンジ・蛍光灯器具・洗濯機・ステレオ・テープレコーダーなど

周波数に関しては、電化製品の裏や側面などに記載されている場合が多いため、東日本と西日本をまたぐ引っ越しの際は、引っ越し前に周波数も確認しおきましょう。

周波数を変換できるインバーターと呼ばれる機器が電化製品に内蔵されているものは、50Hzと60Hzのどちらの周波数帯でも使用できます。

マンションでは電力会社を自由に選べない場合がある

マンションへの引っ越しの場合は、電力会社を指定されている場合があるため注意が必要です。

特にマンションの場合は建物単位で「高圧一括受電契約」がされており、個人では自由に電力会社を選択できない場合があります。

こうした場合は、あらかじめ家主や管理会社から説明があることが多いですが、万が一ない場合は事前に確認しておく必要があるでしょう。

電力会社を変更する際に違約金がかかる場合がある

電力の自由化が始まる前は、大手電力会社が独占的に電気を販売していたため、契約期間という縛りがありませんでした。

しかし、電力の自由化により参入した新電力会社の中には、契約期間を設定し、契約期間内に解約した場合は、違約金を請求するケースもあるようです。

契約期間の目安は1～2年で、違約金は0円～1万円程度と電力会社により異なります。

新電力への切り替えを検討する際には、契約期間や違約金についても電力会社のQ＆Aのページなどで契約前に確認するようにしましょう。

電力会社を乗り換えても料金が安くならない場合がある

電力の自由化により選択肢が広がった一方で、電力会社を乗り換えても料金が安くならずにかえって高くなる可能性もあるため、注意が必要です。

たとえば、日中は外出していて夜間を中心に電気を使用する方が、日中の電気代がお得になるプランを契約した場合、夜間の電気代が高くなってしまいます。

また、一人暮らしの方は元々電気使用量が少ないため、乗り換えても電気料金があまり変わらず、変更するメリットがないケースもあるでしょう。

現在、一人暮らしでも電気使用量が多い場合やファミリー世帯などは、電力会社やプランを変更することで、電気代を安く済ませられる可能性があります。

自分のライフスタイルに合った最適な電力プランを選ぶことが重要です。

引っ越し時の電気開始手続きに関してよくある質問

引っ越し時の電気開始手続きに関してよくある質問についてお答えします。

引っ越し時に電気の二重契約はできますか？

電気の二重契約は可能ですが、その分、電気料金も拠点分支払わなければいけません。

たとえば、先に家族だけ新居に住んで、自分は旧居に住み続ける場合や、引っ越しの予定が後ろ倒しになってしまった場合などが考えられます。

先に手続きが済んでいて、イレギュラーで引っ越しの日程が遅れる場合は、事前に電力会社に利用停止日が変更になったことを連絡しておかないと電気が使えなくなってしまうため、注意が必要です。

引っ越し先の電気契約を忘れた場合はどうなりますか？

スマートメーターでなければ、契約をしていなくても電気は使用可能です。
この場合は使用を開始してから後で契約をして、料金の支払いは使った分請求されます。

しかし、契約しないまま電気を使用し続けると電気が停止される可能性もあるため、気づいた段階でなるべく早く電気手続きを行いましょう。

水道・ガスなどのライフライン系の手続きは、分けて行うと忘れてしまう可能性があるため、手続きは一緒に行うことをおすすめします。

月の途中で引っ越した場合の電気料金はどうなりますか？

月の途中で引っ越した場合は、基本的に日割り計算となります。

旧居では、前回の検針日～退去日（使用停止日）までの日割りとなり、新居では、入居日（使用開始日）～次回の検針日までの日割りで計算されます。

電気料金の支払い方法は、主に「引っ越し日当日に係員に支払う方法」「引っ越し後の住所に請求書を送ってもらって支払う方法」「口座振替などの引き落とし」などから選択可能です。

支払う手間を取りたくないという方は、特別な手続きなどが不要で自動で引き落とされる口座振替がおすすめです。

電気開通は土日でもできますか？

電気の開通は、地域電力・新電力ともに土日祝日でも可能です。

引っ越し日ギリギリに申し込みをしてしまうと、日にちを指定できない場合や、当日対応も難しい場合があるため、注意が必要です。

1〜2週間前までを目安に、早めに開通手続きをしておくと安心でしょう。

まとめ｜ガス・水道の手続きも忘れずに

引っ越し時の電気手続きは「継続」か「新規」の2択となります。

継続の場合は、解約手続きと一緒に開始手続きもできることが多いです。
新規の場合は、大手の地域電力会社も含め、新電力会社への乗り換えも検討してみましょう。

新規で電力会社を選ぶポイントを、再度お伝えします。

・電気の供給エリアで選ぶ
・アンペア数と電気使用量で選ぶ
・電気料金のシミュレーションをして選ぶ
・キャンペーンで選ぶ

電力の自由化により電力会社の選択肢が多くなっています。
現在の電気代を安くするためにも、引っ越しを機に電力会社の見直しは重要です。

男性：電気の開始手続きのほかに、ガスと水道の手続きも忘れずに行いましょう。
引っ越し時のガス・水道の詳しい手続き内容や注意点が知りたい方は「引っ越しに伴う【電気・ガス・水道】の準備完全マニュアル！最新の節約術も」をぜひ参考にしてください。

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