コタツの引越し方法!荷造りのコツから処分の仕方
引越しの多い時期と言えば3月後半から4月前半。新学年や新社会人が新生活をスタートさせる時期です。そんな、暖かくなる時期の引越しならではの悩みが「コタツを引越し先に持っていくべきか?」です。
春から夏、秋口にかけてまで出番のないコタツの引越しは意外と大変です。
荷造りの際に処分して、引越し先で新しいこたつを購入するのも1つの手でしょう。ただ、反対に大きいからこそこたつを処分するにも、どこに持っていけばいいの?と悩むものです。
そこで本稿では、暖かい時期の引越しの悩みのたねと言えるコタツの引越し方法についてご紹介します。
1.コタツを引越し先に持っていくべきか?
冬場の寒い時期にこたつでみかんを食べながらぬくぬくと過ごすのは気持ちがいいですよね。
ただ、春になるとコタツはただの(古めかしい)机に。引越し先のイメージに合わないこともあります。
①近年のコタツ事情
ひと昔前のこたつは”重い・古い・大きい”という印象が強くありました。
引越し先のおしゃれなマンションやアパート、夢のマイホームに持っていくにはちょっと気になるデザインです。
ただ、最近のこたつはデザイナーがデザインしたおしゃれなものも登場し、合成板やプラスチック素材で軽いものも多く販売されています。
また、中には温度の「自動調節機能」とひと昔前では考えられなかった機能が搭載された商品もあります。購入してから数年と、まだ新しいこたつなら引越し先に持っていくのが良いでしょう。
②コタツに寿命があることをご存知ですか?
では、何を基準にこたつの処分を判断するのか?
1つの基準として、購入してから10年経っているかがポイントとなります。
というのも、こたつの机部分はまだしもヒーター部分の寿命はおよそ10年だからです。ただ、使用状況によっては寿命が短くなることもあります。例えば、こたつの中で洗濯物を乾かしたり、コード部分を雑に扱ったりしていると寿命は短くなります。
こたつは熱を発する電化製品の一種です。
古いこたつをそのまま使用していると、ヒーター部分やコード部分の劣化により漏電や火災に繋がる可能性があります。購入してから10年前後が経っているなら、引越しのついでに処分してしまうのも1つの手です。
2.こたつを上手に荷造りするコツ
お気に入りのこたつと一緒に引越し。こたつが部屋にあるとホッとしますよね。
では、引越しに向けてこたつを上手に荷造りするコツをご紹介しましょう。
①パーツごとに分解する
まずは、こたつを荷造りしやすいように「分解」します。
こたつは“天板・台座・脚・布団”の4つの部位に分かれています。基本的にドライバーやレンチなどの工具は必要ありません。素手でも十分に分解できます。
分解ついでに細かいところを掃除するのもオススメです。
普段は机として、冬場の寒い時期だけこたつとして使用している方も多いのでは? 常に使用されているこたつは隙間にホコリや汚れが溜まっています。天板と台座、台座と脚など特に接続部分は要チェックです。
また、冬場に使用されたこたつ布団には、汗や皮脂、それにダニ類が繁殖していることも。新居に汚れを持ち込まないためにも、こたつ布団は洗濯(コインランドリーなど)して天日干ししましょう。
②テーブルや脚をひとまとめにする
パーツごとに分解できたら、引越ししやすいように「ひとまとめ」にします。
天板は1枚でも重いのでそのままに。台座や脚はロープやテープ(剥がれやすい)を使ってひとまとめにしておきます。
引越しでよくあるのが、荷ほどき中に家具の部品を1つだけ紛失するというもの。特に、こたつならバラバラになりやすい4つの脚に要注意です。
引越し業者側としても用途ごとに仕分けされていた方が助かります。仕分けしたグループごとに行き先を明記しておくとよりスムーズに引越しできるのでおすすめです。
③こたつ布団は圧縮袋に入れる
天板や台座、脚などをひとまとめにしたら、最後にこたつ布団を「圧縮袋に入れる」ようにしましょう。ロープやテープで縛ってもOKです。また、購入した際に付いてくる布団カバーに入れておくのも1つの手です。
ただ、こたつ布団は重さの割に膨らんでかさばりやすいです。その点、圧縮袋ならこたつ布団を驚くほどぺちゃんこにできます。また、圧縮袋に入れておけば引越しでのホコリやゴミ、臭いが移る心配もありません。
圧縮袋は布団や毛布、季節ものの衣類をまとめるのにも便利です。
ホームセンターや100円ショップなどにも置いてあるので用意しておくと便利です。
3.こたつを処分するという選択肢も
引越しついでに身の回りのものを処分してスッキリさせるのも気持ちが良いものです。
では、こたつを処分する方法についてご紹介します。
①自分で捨てる
こたつは「自分で処分」するのも1つの手です。
行政や自治体では、こたつのような大型のゴミは「粗大ゴミ」として処分することを推奨しています。ただし、いきなり持っていっても自治体では対応してくれません。
自治体で処分する手順は以下のとおりです。
- 自治体の電話や窓口に連絡する
- 「粗大ゴミシール(有料)」を購入する
- 指定の場所に置いておく
ちなみに処分の費用は自治体によって様々で、一般的にはこたつ(天板や台座、布団のセット)なら500~1,000円ほどです。
②下取りに出す
販売業者に「下取りに出す」方法でもコタツの処分は可能です。
家電量販店や大型家具店では、新しい家電や家具の購入時に下取りも行っています。つまり、新しいこたつを購入するついでに、古くなったこたつを処分(下取り)してもらえる訳です。
また、家電量販店や大型家具店では離れた地域への配送も対応しています。引越し前に購入したこたつを、引越し先まで届けてもらえたら便利です。
ただ、店によっては下取りが無料のところと有料(2,000円前後)のところがあります。欲しいこたつのある店が下取りを行っていないこともあるので、事前のチェックが必要です。
③回収業者に頼む
こたつの処分を「不用品回収業者」に依頼できます。
不用品回収業者であれば、こたつに限らずあらゆる不用品を処分してくれます。また、専門業者なだけに簡単かつスピーディーに対応してくれるのもポイントです。
不用品回収業者に依頼する流れは以下で、場合によってはその場での引き取りもあります。
- 電話や窓口、ネットなどから「申し込み」をする
- 予約日に担当者に相談、見積もりを依頼する
- 費用に納得できたら実際に契約する
ただ、自分での処分や下取りに比べ、不用品回収業者に依頼すると費用が高い傾向があります。少しでも早く、手間をかけずに処分したい場合におすすめです。
④リサイクルを活用する
「リサイクル」に出すのもこたつの処分としてはよくあります。
こたつのように長年使ってきたものでも、リサイクルで新たな使い手が現れることもあります。特に、無印やカリモク家具、西川家具など有名ブランドのものはリサイクルでも人気です。
また、リサイクルの方法には、
- リサイクル業者
- 地域の不用品掲示板
- 不用品販売アプリ
などいくつかあります。
例えば、最近では地域の掲示板「ジモティー」や不用品販売アプリ「メルカリ」など。これらを上手に活用することで、コタツを処分しつつお小遣いもできちゃいます。
4.まとめ
今回は、引越しに向けてこたつをどう処理するのかについてまとめてみました。長年使ってきたこたつは、愛着はあるものの引越し先では置き場に困ることも。
引越しするにせよ処分するにせよ、こたつは大きいだけに適切な対処が必要となります。引越しなら私たち業者側が適切に対処しますが、処分となると自分で対処する必要が。
ぜひ、スムーズかつ快適な引越しに向けて、紹介した内容を参考にしてください。
処分の目安は「購入してから10年以上経っているのか」です。