引っ越しの初期費用はいくら?内訳や安く抑える方法も解説
引っ越しをするには、たくさんのお金がかかるというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
初期費用にお金がかかりすぎて、引っ越し後の生活費のやりくりが苦しくなってしまったらどうしようと不安な方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、引っ越しの初期費用のシミュレーション・初期費用の内訳と金額の目安・安く抑えるポイントについてご紹介します。
引っ越しの費用を少しでも安く抑えて、生活費や貯金に使えるようにしたいとお思いの方は、ぜひチェックしてください。
引っ越し初期費用の目安
引っ越しにかかる初期費用のうち、新居の手続きにかかる費用の目安は、家賃の5~8ヶ月分です。
くわえて、引っ越し料金や家具・家電の購入費用がかかるため、余裕をもって予算を見積もっておく必要があるでしょう。
はじめに、引っ越しの初期費用として必要になる金額の目安を、家賃の金額帯別にご紹介します。
ここでご紹介する費用の内訳とおおまかな目安は、下記のとおりです。
内訳・項目 | 金額の目安 |
敷金 | 1ヶ月分 |
礼金 | 1ヶ月分 |
前家賃・家賃 | 各1ヶ月分 |
管理費・共益費 | 家賃の5~10%程度 |
仲介手数料 | 1ヶ月分 |
火災保険料 | 1万5,000~2万円程度 |
賃貸保証料/家賃保証料 | 1.5ヶ月分 |
その他諸費用 | 2万5,000円程度 |
家賃5万円の初期費用シミュレーション
家賃が5万円の賃貸物件に引っ越しする場合、引っ越し先に関する手続きだけで37万円程度が必要になる計算です。
内訳・項目 | 金額の目安 |
敷金 | 5万円 |
礼金 | 5万円 |
前家賃・家賃 | 10万円(前家賃5万円、家賃5万円) |
管理費・共益費 | 2,500~5,000円 |
仲介手数料 | 5万円 |
火災保険料 | 1万5,000 |
賃貸保証料/家賃保証料 | 7万5,000円 |
その他諸費用 | 2万5,000円 |
合計 | 37万円 |
仮に敷金・礼金が不要のゼロゼロ物件を選んだ場合は合計27万円、さらに仲介手数料なしの不動産業者を選べば22万円と、25万円前後での引っ越しも可能です。
家賃6万円の初期費用シミュレーション
家賃6万円程度の賃貸物件へ引っ越しする場合は、おおよその目安として43万6,000円がかかる計算です。
内訳・項目 | 金額の目安 |
敷金 | 6万円 |
礼金 | 6万円 |
前家賃・家賃 | 12万円(前家賃6万円、家賃6万円) |
管理費・共益費 | 3,000~6,000円 |
仲介手数料 | 6万円 |
火災保険料 | 1万5,000円 |
賃貸保証料/家賃保証料 | 9万円 |
その他諸費用 | 2万5,000円 |
合計 | 43万6,000円 |
転居先がゼロゼロ物件の場合でも31万6,000円程度が、仲介手数料なしの不動産業者を選んだ場合は25万6,000円程度が必要です。
家賃7万円の初期費用シミュレーション
家賃が7万円程度の物件の場合は、合計でおよそ50万2,000円がかかります。
ただし、前家賃なし・仲介手数料なし物件を選べば、36万2,000円程度に抑えることも可能です。
内訳・項目 | 金額の目安 |
敷金 | 7万円 |
礼金 | 7万円 |
前家賃・家賃 | 14万円(前家賃7万円、家賃7万円) |
管理費・共益費 | 3,500~7,000円 |
仲介手数料 | 7万円 |
火災保険料 | 1万5,000 |
賃貸保証料/家賃保証料 | 10万5,000円 |
その他諸費用 | 2万5,000円 |
合計 | 50万2,000円 |
家賃8万円の初期費用シミュレーション
家賃が8万円相当の賃貸物件に引っ越す場合にかかる初期費用は、合計でおよそ56万8,000円です。
8万円の物件になると、賃貸保証料だけでも10万円を超えるようになります。
引っ越し費用の負担が重いと感じる方は、積極的に、費用を安く抑える工夫をする必要があるでしょう。
内訳・項目 | 金額の目安 |
敷金 | 8万円 |
礼金 | 8万円 |
前家賃・家賃 | 16万円(前家賃8万円、家賃8万円) |
管理費・共益費 | 4,000~8,000円 |
仲介手数料 | 8万円 |
火災保険料 | 1万5,000 |
賃貸保証料/家賃保証料 | 12万円 |
その他諸費用 | 2万5,000円 |
合計 | 56万8,000円 |
引っ越し初期費用の内訳
引っ越しにかかる初期費用は「新居の手続きにかかる費用」「引っ越し料金」「家具・家電の購入代金」で構成されています。
そのうち新居の手続きにかかる費用の項目について、なんのための費用なのか、または支払わないでよい項目はないのかと疑問にお思いの方もいらっしゃるでしょう。
新居の手続きにかかる初期費用の項目には、必須のもの、省けるものがそれぞれあります。項目ごとに、支払う意味と金額、必要性についてご紹介します。
敷金
敷金は、引っ越しする際にほとんどの場合必要になる費用です。
その部屋を退去する際に必要な修理・清掃の料金や、家賃滞納時の補填に使うことを目的としています。
金額の目安は家賃1ヶ月分で、残金があった場合は返金されます。
礼金
礼金は、家主・大家さんに対し、物件を貸してくれたお礼に支払うお金です。
支払う金額は、敷金と同様に家賃1ヶ月分程度となります。
お礼の気持ちを示すお金のため、先ほどご紹介した敷金とは異なり、退去時に返金はされません。
ただし、礼金は支払わなくてよいとする物件も増えています。
なかには礼金だけでなく、敷金も支払わなくてよいとする「ゼロゼロ物件」も。
敷金・礼金はあわせると家賃2ヶ月分になるため、初期費用を安く抑えたい場合はゼロゼロ物件を探すとよいでしょう。
敷金・礼金については、下記でも詳しくご紹介しているため、気になる方はあわせてご確認ください。
関連記事:引越し時にかかる敷金・礼金とは?
前家賃
初期費用には、入居前に支払う家賃、すなわち前家賃が含まれることが一般的です。
前家賃は、契約時に最初の1ヶ月分の家賃として支払うものであり、入居を開始する権利を確保するためのものです。
理由としては、貸主や不動産会社が入居者の資金計画の確認や、入居者が予期せぬ事態で支払いが困難になった場合のリスク回避を目的としています。
具体的には、入居者が初期費用として前家賃を支払うことで、貸主は入居者が経済的に安定しており、家賃を定期的に支払う能力があることを確認できます。
ただし、一部の物件では前家賃が不要であったり、入居が月の途中である場合には日割り計算で家賃を支払ったりすることが可能です。
また、入居翌月の家賃を前払いするケースもあり、この場合は実質2ヶ月分の家賃を初期費用として支払うことになります。
前家賃の支払いの条件は大きく異なるため、物件選びの際には貸主や不動産会社との契約内容を十分に確認することが必要です。
管理費・共益費
管理費・共益費は、エントランスや階段など、物件の共用箇所の維持管理に充てられるお金です。
家賃の5~10%程度が相場となるため、7万円の物件なら、3,500~7,000円程度が目安となります。
また家賃と同様に、前管理費・前共益費としてあらかじめ支払いが必要になる場合もあるため、契約内容を細かく確認しておきましょう。
仲介手数料
仲介手数料は、物件の紹介と契約手続きを担当した不動産会社へ支払うお金です。
宅地建物取引法により、家賃1ヶ月に税金をくわえた額が上限として定められています。
ただし、不動産会社の繁忙期となる1~3月や9月、10月には、顧客獲得のために割引キャンペーンが開催される場合も少なくありません。
なかには、時期によらず、仲介手数料なしで業務をする不動産会社もあります。
家賃1ヶ月分の支出を安く抑える、または0円にできる可能性があるため、不動産会社選びの際には仲介手数料の金額とキャンペーンの有無についてチェックしておきましょう。
火災保険料
火災保険料は、火事・台風・水漏れなどによって、建物や家具に損害を受けた際に補償する保険に充てるお金です。
基本的には、貸し主や不動産会社が指定した保険会社と契約する形になります。
保険会社によって異なる場合がありますが、目安となる金額は、1万5,000~2万円程度です。
火災保険料の保険期間は2年が一般的で、契約更新時に再度保険料が発生します。
賃貸保証料/家賃保証料
賃貸保証料、または家賃保証料は、家賃保証会社を利用する際に支払うお金をいいます。
借り主が家賃を支払えなくなったり、遅れてしまったりした際に補填するための、備えとしてのお金です。
目安は、家賃1.5ヶ月程度となっています。
ただし、賃貸保証料は、連帯保証人を立てれば不要になる物件もあります。
連帯保証人として登録できるのは、同居していない家族や親戚などです。
居先が連帯保証人を受け付けており、家族や親族の協力を仰げる場合は、話し合いをして検討してみるのもよいでしょう。
その他諸費用
引っ越しの際には、ご紹介してきた費用のほかにも、鍵の交換料、害虫駆除代、消臭・消毒費用などがかかる場合があります。
鍵の交換はセキュリティの面で必須としている物件が多く、目安は1~2万円程度です。
そのほかはオプション扱いとなっている傾向にあるため、初期費用をできるだけ安く抑えたい場合は、外してしまうのもよいでしょう。
またほかにも、現在住んでいる物件の清掃・修理費用、家具・家電の購入費用、粗大ゴミの処理費用などが生じる場合もある点にも注意が必要です。
費用がかさんで大変とお悩みの方は、このあとご紹介する「安く抑える方法」を活用して、お金の余裕を作りましょう。
引っ越し費用
引っ越し先でかかる初期費用のほかに、まとまった支出となることが多いのが、引っ越し費用です。
引っ越し料金は季節・人数・距離などによって異なるため、下記の表を参考にして判断しましょう。
移動距離 | 移動目安 | 単身者 | 4人家族 |
~15km未満 | 市区町村内 | 3~4万円程度 | 9~11万円程度 |
~50km未満 | 都道府県内 | 4万円程度 | 9~11万円程度 |
~200km未満 | 同一地方内 | 5万円程度 | 10~15万円程度 |
~500km未満 | 近隣地方 | 5~7万円程度 | 17~20万円程度 |
500km以上 | 遠距離 | 6~8万円程度 | 20~23万円程度 |
引っ越し費用の詳しい情報は、下記記事でも解説しているため、気になる方はあわせてご確認ください。
関連記事:【金欠必見】引越し料金が高くなる理由と安くする4つのコツ
引っ越し初期費用を安く抑える方法【物件探し編】
引っ越しにかかる初期費用を安く抑えるためには、物件探し時・退去時・入居時に、それぞれ気をつけるべきポイントがあります。
それぞれを順にご紹介するため、ひととおり確認しておきましょう。
敷金・礼金なしの物件を探す
敷金・礼金なしを条件に物件を探すと、引っ越しの初期費用を安く抑えられます。
ただし、敷金・礼金なしの物件においては下記のデメリットもあるため、メリットとデメリットを検討して決める必要があるでしょう。
<敷金・礼金なしの物件のデメリット>
- ・部屋の損傷やクリーニング代金が生じた場合、退去時にまとまった費用を請求される可能性がある
- ・借り手が付きにくい、建築年数の古い物件、立地のよくない物件、治安のよくない物件なども多い
敷金・礼金なしの物件のデメリットについては、下記でも解説しています。
関連記事:敷金・礼金なしの物件がヤバいって本当?そのデメリットと仕組みとは
仲介手数料なしの物件・不動産業者を探す
引っ越し初期費用を安く抑えるには、仲介手数料なしの物件・不動産業者を探すのも有効です。
不動産会社間の競争によって、仲介手数料なしで物件を紹介する業者も登場しています。
依頼先を探す際に、仲介手数料の有無・金額を見ておくのもよいでしょう。
また、引っ越しシーズンには割引キャンペーンや無料キャンペーンを開催している可能性が高まるため、不動産業者もきちんと比較・検討して選ぶことが大切です。
ただし、不動産会社が仲介手数料なしで事業を展開していても、物件によっては特例として仲介手数料無料対象外となるケースがあります。
必ず、不動産業者の契約内容・物件の契約内容をそれぞれ細かくチェックしておく必要があります。
不動産会社選びのポイントは、下記記事でもご紹介しているため、あわせて確認しておきましょう。
関連記事:失敗しない不動産会社選びとは?
フリーレント物件を探す
引っ越し初期費用を安く抑えるには、フリーレント物件を探すのもおすすめといえます。
フリーレント物件は、入居後、1~3ヶ月程度の一定期間において家賃の支払いが免除される物件です。
お得なうえ、現在住んでいる物件と引っ越し先とで、家賃の2重支払いになってしまうことも避けられるのが大きなメリットです。
ただし、フリーレント物件には、入居期間をはじめとした制約が設けられており、破ると違約金が生じる可能性があります。
短いスパンで転勤する可能性のある人や、一時的な滞在で利用したい場合には不向きな物件です。
また、フリーレント物件は数が多くないため、探しても見つかりにくいため、紹介や物件情報で見かけたときには、一度目を通しておくのがおすすめです。
フリーレント物件は公開されていないケースも多いため、直接不動産会社に問い合わせることで、非公開の物件情報を得ることができます。
礼金の値下げ交渉をする
貸し主は、値引き交渉が入ることを見越して価格設定している場合も少なくありません。
そのため、あくまでお願い・提案ベースで、下記のような値引きを交渉するのもよいでしょう。
<交渉の例>
前家賃を日割りで支払いたいのですが・・
ここに決めたいのですが、少し初期費用がかさんでいて・・・1ヶ月分フリーレントに対応していただければ即決できるのですが・・・
礼金を値下げしていただければ即決できるのですが・・・
物件の維持管理を不動産会社さんが担当しているようなので、礼金を少し減額したいのですが・・・
また、値引き交渉は、基本的には不動産業者のスタッフを通じて行います。
物件を媒介(直接契約)している不動産業者の場合は、値引き交渉を成功させやすいものの、物件を仲介している場合は、不動産会社と貸し主が直接契約しておらず、交渉が難しい傾向にあります。
不動産業者を選ぶ際は、取り扱い物件に媒介・仲介のどちらが記載されているかをチェックするのもおすすめです。
ただし、引っ越しの多いシーズンには交渉に対応してもらえなかったり、他の入居者から不満が出るのを防止するために家賃・管理費の値下げには対応しないとしていたりするところもあります。
交渉時には、時期を選んだ上で、ご紹介したような前家賃・フリーレント化・礼金などの項目で交渉するのがよいでしょう。
外せるオプションがないか確認する
引っ越し初期費用を安く抑えるには、外せるオプションがないか確認しましょう。
引っ越し先で設定されている基本的なオプションには、下記の5つがあります。
<賃貸物件で設定されていることの多いオプション>
- ・消臭・消毒サービス
- ・防カビ加工サービス
- ・害虫駆除サービス
- ・24時間サポートサービス
- ・保証会社加入
こうしたオプションを外せば、入居時の費用を安くできます。
ただし、物件によって外せるか必須かが異なるうえ、場合によっては付けておいた方が安心できるオプションもあるため、内容を確認したうえで交渉しましょう。
短期滞在なら家具・家電付き物件を探す
転勤の都合で、数ヶ月といった短いスパンで滞在するための物件を探している場合もあるのではないでしょうか。
その場合は、家具・家電付き物件を探すのもおすすめです。
家具・家電付き物件の場合は、家賃が1万円程度上乗せされる傾向にありますが、家電の購入費用をカットできます。
くわえて、大きな物や重い物を搬入・搬出しないため、引っ越し料金の負担も減らせる可能性があります。
引っ越し初期費用を安く抑える方法【業者選定・引っ越し編】
次に、業者選びと、引っ越しの際に意識しておくとよいポイントについて4つご紹介します。
あらかじめ確認して、スムーズに選定・引っ越しを進められるようにしておきましょう。
できるだけ安く依頼できる引っ越し業者を見つける
引っ越し業者によって、料金設定や、利用できるお得なプラン・キャンペーンはさまざまです。
自身の引っ越しの場合、どの引っ越し業者なら安く依頼できるのか、あらかじめ相見積もりを取って確認することが重要です。
引っ越し業者の見積もり、比較サイトでの一括見積もりなどを活用して、自身に合う引っ越し業者を見つけて利用しましょう。
引っ越しの見積もりについては、下記記事でも詳しくご紹介しています。
見積もりの取りかたについて、疑問点のある方はあわせて確認しておきましょう。
関連記事:引越しは【見積もり比較】が成功の秘訣!4つの方法とおすすめサービス
引っ越しシーズンを避けて引っ越しする
引っ越し作業にかかる費用は、3月・4月などの繁忙期に高騰します。
場合によっては、通常と比べて1.5倍の費用がかかってしまうことも。
たとえば、4万円で引っ越す予定が6~7万円かかってしまう可能性があります。
また、引っ越し料金がかさみやすい日として、月末・土曜日・日曜日・祝日・午前中などが挙げられます。
引っ越し業者と日程を調整するなかで、平日午後といった、費用を抑えやすいタイミングを狙うのがおすすめです。
引っ越しにかかる費用については、下記記事でもご紹介しているため、あわせて確認しておきましょう。
関連記事:引っ越し料金が安い時期は11月〜1月!賃貸の最適なタイミングとは?
クレジットカード・分割払いにする
引っ越しに際して支払う費用を、クレジットカードの分割払いにするのもよいでしょう。
コストを分散して費用負担を減らすとともに、ポイント付与でよりお得に引っ越しができます。
しかし、保険料・保証料など、現金払いにしか対応していない費用もあるため、すべてをクレジットカード払いできない点には注意が必要です。
それぞれの支払い方法について、細かく確認しておきましょう。
クレジットカード払いに対応している引っ越し業者や、クレジットカード払いの際の注意点は、下記記事でも詳しくご紹介しているため、あわせてご確認ください。
関連記事:引越し費用をクレジットで!カードの住所変更手続き方法も解説
3回以上の分割にすると手数料がかかる場合もあるため、2回払い程度に抑えておくのがおすすめです。
助成金を利用する
引っ越し先の自治体によっては、学生・単身者・子育て世帯・個人事業主などを対象に、転入の際に利用できる助成金の制度を設けている場合もあります。
たとえば、千葉県君津市では、個人事業主を対象に、引っ越し事業者へ支払う料金のうち最大5万円を助成しています。
助成金制度の有無やその内容は自治体の公式サイトに掲載されているため、対象者や条件など、あらかじめ確認し、利用できる制度には申請を出しておきましょう。
助成金には予算や制度が限られている場合が多いため、可能な限り早めに申請手続きを行うことが重要です。
引っ越し初期費用を安く抑える方法【退去編】
引っ越しにかかる費用を安く抑える場合、現在の住まいを退去する際にも3つほど注意すべきポイントがあります。
それぞれ把握して、できるだけ対応したうえで退去・引っ越しに臨みましょう。
できるだけ綺麗にしてから退去する
引っ越しの際、できるだけ綺麗な状態で物件を退去することで、初期費用を抑えることができます。
賃貸物件から退去するとき、入居時に支払った敷金から、清掃費用や修繕費用が差し引かれるのが一般的です。
しかし、入居者が退去時に自分で綺麗に掃除し、部屋の損傷などが最小限で済むように注意すれば、その分敷金から引かれる金額を抑えることができます。
たとえば、7万円の敷金を支払っていた場合、退去時に物件をきれいにすることで、敷金からの清掃費用などの引き去りを防ぎ、敷金の全額が返金される可能性もあります。
7万円であれば、引っ越し業者への支払いに充てることができ、特に単身者や同一都道府県内の短距離引っ越しであれば、業者費用をほぼカバーできる金額です。
つまり、退去時の原状回復に気をつけることで、引っ越し費用を削減できるため、スムーズな引っ越しを少ない初期費用で実現することが可能となるのです。
また、退去時の費用・敷金のキャッシュバックについては、下記記事でも詳しくご紹介しています。
関連記事:敷金返金トラブル解消法
粗大ゴミになりそうな大きいものは小さくして分別・廃棄
引っ越しの際、大型の不用品は粗大ごみとして処理する必要がありますが、できるだけ小さくして分別・廃棄することで初期費用を抑えられます。
引っ越しの大変な作業の一つが、不用になった家具や家電の処分です。
特に、大型のものは自治体の粗大ごみ収集日を待つ必要があります。
しかし、収集日まで保管するスペースがない場合も多いでしょう。
そこで、不用な家具などはできる限り小さく分解することをおすすめします。
たとえば、棚はバラバラに分解し、大型家電は取り外し可能な部品をはずして最小サイズにしましょう。
こうすることで通常の可燃・不燃ゴミとして分別でき、収集日を気にせずに処分できるようになります。
分解の手間はかかりますが、粗大ごみ処理の手数料や保管のためのスペースが不要になる分、引っ越し初期費用は大幅に抑えられるでしょう。
引っ越しの際の処分方法とそれぞれの費用相場は、下記記事でもご紹介しています。
関連記事:【引越しで荷物を全部捨てたい!】費用相場と処分法を徹底解説!
不用品は売って資金にする
引っ越しに伴い、不用品が出てくる場合もあるのではないでしょうか。
その場合は、フリマアプリ、中古販売店などを通じて売却してしまえば、引っ越しにかかる総額を安く抑えられるようになります。
売却して得られたお金を引っ越し費用に充てられるだけでなく、搬出・搬入物が減って、引っ越し業者へ払う料金を抑えられる可能性があるためです。
搬出・搬入する荷物が多いほど、大きいトラック・多くのスタッフにまとまった時間を割いてもらうことになり、引っ越し料金がかさんでしまいます。
搬出前にできるだけ不用品を少なくし、家具・家電などは引っ越し後に購入するのがおすすめです。
引っ越しの初期費用に関するよくある質問
引っ越しの初期費用を安く抑えたい方から寄せられる、よくある質問を2つご紹介します。
初期費用の計算方法、東京都の賃貸物件にかかる初期費用について、確認しておきましょう。
初期費用の計算方法が知りたい
初期費用の計算方法としては、ご紹介したような必要項目とその相場から計算する方法と、シミュレーションを使って計算する方法があります。
たとえば「R-net 賃貸物件 初期費用計算(契約金概算)」では、基本初期費用と変動初期費用を入力して費用目安を計算できます。
<入力項目例>
- ・基本初期費用・・・家賃、管理費、敷金、礼金、前家賃、前管理費、仲介手数料
- ・変動初期費用・・・入居予定日、日割り賃料・管理費、保証会社初期費用、保険料、事務手数料など
オンライン上に詳細情報を入力したくない方はこの記事でご紹介した内容を、自身で計算するのを手間に感じる方はシミュレーションツールを使うのがおすすめです。
東京の賃貸初期費用はどれくらい?
東京都への引っ越しにかかる初期費用は、およそ60万円程度が目安となります。
ただし、この費用は一人暮らし(ワンルーム)・人気エリアを想定した金額です。
家族で引っ越す場合、または余裕をもってワンルーム以外で部屋を探す場合などは、より費用が高くなるでしょう。
引っ越しの初期費用を抑えるなら「100円引越しセンター」がおすすめ
引っ越しの初期費用を抑えたいとお悩みの方は、ぜひ「100円引越しセンター」をチェックしてください。
「100円引越しセンター」は、下記条件を満たすことで、たった100円で引っ越しができるサービスです。
<100円で引っ越すための条件>
- 1.SoftBank光、SoftBank Air、ネクスト光のいずれかの回線契約
- 2.Galaxy 5G Mobile Wi-Fiの契約
- 3.SoftBank/Y!mobile新規・乗り換え・SIMの申し込み
※単身引越しプランは2tショート車1台・50kmまで、ファミリー引越しプランは2tロング車・20kmまで限定
「100円引越しセンター」を利用すれば、引っ越しにともなう、面倒な回線契約の変更も一度に可能。
お見積もり依頼をいただいたあと、提携業者のなかでもっとも安い価格を提示した1社からしか案内が来ないため、たくさんの営業電話がかかってくることもありません。
お見積もり依頼は、専用ページから3分で完了します。
気になる方は、ぜひ「100円引越しセンター」をご確認ください。
まとめ
引っ越しの初期費用には、引っ越し業者へ支払う料金、敷金・礼金などの初期費用、家具家電購入費用があります。
貸し主や不動産業者に支払う初期費用については、契約内容を確認し厳選することで、安く抑えることも可能です。
また、引っ越し業者の利用料金も、相見積もりを取ったり、安く利用できるプランのある業者を利用したりすることで、ぐっと負担を抑えられる可能性があります。
この記事でご紹介した13のポイントを参考に、お得に引っ越しを成功させましょう。