賃貸契約する時のいろいろ
引越しはまず新居の物件探しから始まります。そして、良い物件が見つかったらいよいよ賃貸契約となるわけですが… 賃貸の場合は様々な段階を経た後に契約となります。
「この物件にします!」と、決めてすぐに入居が可能とはならないのです。
そこで、ここからは良い物件が見つかってから賃貸契約書を結ぶまでの一連の流れをご紹介させていただきます。
1.契約までの流れ【入居申込書の記入】
住みたい物件が見つかったら、まず入居申込書の記入を行い、それを基に大家さん(貸主)が入居審査を行います。入居申込書には、自分の情報だけでなく「連帯保証人」の情報記入も必要になりますので、事前に確認が必要です。
入居の申込書類は、管理会社や保証会社の所定の書式がありますが、一般的には下記の項目を記入するようになります。また、申込書と一緒に運転免許証や保険証の写しが必要書類となることが多いので確認しておきましょう。場合によっては、認印が必要となることもあるので事前に用意しておくと安心です。
◇入居申込書の記入項目
- 氏名
- 現住所
- 電話番号
- 年齢
- 生年月日
- 勤務先
- 年収
- 同居人の有無
- 同居人の続柄
- 連帯保証人の氏名
- 連帯保証人の現住所
- 連帯保証人の勤務先住所
- 連帯保証人の年収
その他に、不動産会社・管理会社によっては、申込証拠金として家賃の1ヶ月分もとめられることがありますので、事前に確認して用意しておきましょう。
基本的に、入居申込書記入後でも入居のキャンセルは可能になっていますが、不動産会社に迷惑をかけてしまうことになりますので、入居する意志が固まってから記入しましょう。
2.契約までの流れ【入居審査】
入居審査とは、大家さん(貸主)または管理会社が、入居希望者の提出した「入居申込書」を基に、その希望者を入居させるかどうかを判断するものです。チェックされるのは、
- 「支払い能力があるか」
- 「風紀を乱す恐れがないか」
などで、早ければ2~3日、長くて1週間ほどで結果が分かります。ですが、年収や職業の安定性などによって審査が通らない場合がありますので、予め不動産会社を通して確認しておきましょう。
3.契約までの流れ【賃貸契約(重要事項説明)】
賃貸契約の締結は、不動産会社の事務所で行うのが一般的です。契約には、貸主、借主、仲介した不動産会社が立会い、宅地建物取引士(宅地建物取引主任者)から重要事項と賃貸借契約の説明がありますので、内容をしっかり確認した上で、納得すれば署名捺印をします。
敷金や礼金、仲介手数料、損害保険料などの支払いを行い、費用に応じて領収書、預り証などを受け取った後、鍵が渡されれば賃貸契約は完了です。
契約時には、不動産会社によって異なりますが、一般的には以下の物が必要となります。
- 住民票
- 連帯保証人の証明書と印鑑証明書
- 契約者本人の印鑑証明書
- 収入を証明する書類(確定申告書、源泉徴収書、所得証明書など)
- 印鑑
また、 契約内容は、個々の契約によってもちろん異なります。契約後にトラブルが起こらないためにも、契約条件が正確に契約書に反映されているかをしっかりと確認することが大切です。賃貸契約書には、一般的に以下の様な項目があります。
- 契約期間と更新の定め
- 賃料や管理費(共益費)、支払い、滞納時の取り決め
- 敷金、礼金など
- 反社会勢力の排除
- 禁止事項
- 修繕
- 契約の解除
- 特記事項
この中でも、借りる側として「契約期間」「敷金」「修繕」「特記事項」の項目は、しっかり確認しておきましょう。
こちらは、退去時にトラブルが起こることが多いので、あまり理解できないような変な事が書いてあった場合には、署名捺印する前に問い合わせておくことが大切です。
4.まとめ
賃貸契約は、特に初めての方にとっては知らない事ばかりなので戸惑ってしまいますよね。基本的には、ここで説明した流れとあまり変わらないと思いますが、管理会社や不動産会社によって異なることが多々ありますので、事前に必要なものなどは問い合せて確認しておくと安心ですね。
退去する時のことも考えてしっかり契約書の内容を確認しておくことも重要です。