引越しで使える低金利ローンとは？銀行選びの3つのポイント
引越しといえば荷造りや手続きに目が行きがちですが、意外と困るのが「引越しの初期費用」です。脅かすようで申し訳ないのですが…「こんなにするの！」とちょっと驚いてしまう金額です。
引越しには、引っ越し業者に荷物の搬出入をお願いするための運搬費用のほか、前家賃や敷金・礼金、仲介手数料などが必要です。1人での引越しでも初期費用だけで20～30万円はかかります。正直、初期費用を支払うだけの貯蓄がない…という方も多いのではないでしょう？
そんな時に役立つのが銀行のローンです。
ただ、ローンは借金なので金利（利息）が発生します。できれば少しでも金利の低い低金利ローンを利用したいものです。
そこで、今回は引越しで使える銀行の低金利ローンについてご紹介します。
1．銀行の種類と特徴
銀行と一括りにしていますが、大手都市銀行と地方銀行、ネット銀行と主に3つに分かれます。
銀行によってローン（商品）に特徴があります。銀行の特徴を知ることが、より低金利なローンを選ぶ近道になります。
①大手都市銀行
銀行の中でも金利5％前後と、「最も低金利」でローンを組めるのが特徴です。
大手都市銀行は「メガバンク」とも呼ばれ、全国に支店があることがほとんどです。例えば、三菱東京UFJ銀行の支店数は国内766箇所（2015年時点）と全国にあります。
ただ、規模が大きいからこそ申込み条件は他の銀行に比べて厳しく、年収200万円以上で勤続年数2年以上というのが一般的です。正社員なら問題ありませんが、派遣社員（契約社員）やパート（アルバイト）では難しいでしょう。
②地方銀行
金利14％前後と、銀行の中ではカードローン並みに設定されているのが特徴です。
ただ、地方銀行の多くは地域密着を大きく掲げて営業しており、銀行口座のある方や給与の振込先にしている方など、条件に応じて金利が引き下げられることもあります。
ちなみに、利用条件を「地域住民（営業区域内）かどうか」としていることがほとんどです。例えば、東京を拠点とする地方銀行だと他府県では利用できないことがあります。低金利のローンがあったとしても、地域に支店のない地方銀行では難しいと言えます。
③ネット銀行
金利は銀行によって4％～14％と様々です。ネットのみで店舗を持たないのが特徴です。
基本的に全ての手続きがネット上で、ローンの申し込みも「来店不要」で行えます。また、他の銀行に比べて審査期間も短く、中には「即日審査」を掲げているところもあります。
ただ、ネット銀行には窓口（店舗）がないので利用には口座が必須とされます。口座開設には1週間前後の時間がかかるので、口座がなくて急いでいる方には不向きです。
2．銀行を選ぶ3つのポイント
引越しの初期費用は少なくとも20万円以上です。人数や家賃によっては40万円以上することもあります。よりお得な銀行（ローン）を選ぶポイントを3つほどご紹介します。
①金利が10％未満
銀行を選ぶポイント①は、【金利が10％未満であるか】です。
低金利なほどに年間の利息も低く、返済の負担も少なくなります。
100万円の借入額だと単純計算で金利10％なら1万円、5％なら5,000円の利息が付きます。
ただ、借入額は月々の返済で少しずつ減っていきます。「利用日数（何日で返済するか）」にも注目し、少しでも低金利なローンを選ぶのが良いでしょう。
②申込み条件をクリアできる
銀行を選ぶポイント②は、【申込み条件をクリアできるか】です。
銀行によってローンの申込みには様々な条件が設けられています。年齢や年収、雇用形態の他に債務状況や健康状態などが含まれることもあります。
融資目的が「引越しの初期費用」であれば基本的には問題ありません。ただ、中には申込みできないローンもあるので、状況に応じて申込みやすい銀行を探すのも大切です。
③繰上げ返済手数料が無料
【繰上げ返済手数料が無料】が銀行を選ぶポイント③です。
繰上げ返済とは毎月の返済額の他に、プラスで返済すること。
例えば、毎月の返済額が2万円に対して、ボーナスの10万円をプラスするなどです。
毎月の返済額には利息分も含まれますが、繰上げ返済では元金の返済のみです。繰上げ返済を利用することで、本来であれば支払うはずの利息を軽減できます。
ただ、繰上げ返済には「繰上げ返済手数料」のかかることがほとんどです。少しでも返済額を減らす意味でも、手数料が無料となっている銀行をおすすめします。
3．引越しにおすすめする銀行3選
低金利かつ好条件、手数料無料の3拍子の揃った銀行（ローン）を探すのは一苦労です。そこで、引越しでのローンに利用したいおすすめの銀行を3社チョイスしました。
①大手都市銀行なら「三菱東京UFJ銀行」
大手都市銀行ながらネットから簡単にローン（ネットDE多目的ローン）を組めるのが特徴です。ネットからなら変動タイプで5.475％（2017年12月12日時点）と十分に低金利。ちなみに、窓口（多目的ローン）だと8％前後と高くなるので要注意です。
その上、「繰上げ返済手数料も無料」と“低金利・好条件・手数料無料”の3拍子が揃っている銀行です。
②地方銀行なら「東京スター銀行」
金利が高いとされる地方銀行ながら、年率2.8～7.8％（2017年12月時点）と超低金利。また、ネットからの申し込みも受け付けているので「来店不要」です。申し込み条件も年収150万円以上、勤続1年以上と地方銀行にしては申し込みは簡単です。
正社員だけでなく、派遣社員や契約社員はもちろん、営業実績が1年以上あれば事業所得者（個人事業主）でも申し込めるのもポイントと言えます。
③ネット銀行なら「住信SBIネット銀行」
SBIグループの経営するネット専門の銀行で、ローンの申し込みもネットでできます。
また、ネット銀行にしては3,775〜12.0％（2017年12月12日時点）と低金利。所定の条件を満たしていれば、上記の金利よりも最大1.0％も割引してくれます。
一部の例外はありますが、融資目的は原則自由。見積もりなどの書類も求められません。その上、「繰上げ返済手数料は何度でも0円」といったネット銀行ならではのサービスが豊富です。
4．まとめ
今回は、引越しの初期費用に利用したい低金利なローン（銀行）についてまとめました。
ローンを選ぶポイントは、
- 10％以下と低金利
- 申し込み条件が緩い
- 繰上げ返済手数料が無料
の3つですが、意外と3拍子揃っているローンを見つけるのは大変です。
そして、上記の条件を揃えているおすすめの銀行は、以下の3行になります。
- 大手都市銀行なら「三菱東京UFJ銀行」
- 地方銀行なら「東京スター銀行」
- ネット銀行なら「住信SBIネット銀行」
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