引越し会社の保障にはどんなものがありますか?
引越しで発生する一番のトラブルが「荷物の破損」。
この一番多いトラブルが起きた場合の補償はどうなっているのか?
そもそも、そのような補償に関して「標準引越運送約款 第9条」では、
第九章 責任
(責任と挙証等)
第二十二条 当店は、自己又は使用人その他運送のために使用した者が、荷物の荷造り、受取、引渡し、保管又は運送に関し注意を怠らなかったことを証明しない限り、荷物その他のものの滅失、き損又は遅延につき損害賠償の責任を負い、速やかに賠償します。
と、定められており、引越し会社側に責任があれば会社側が賠償責任を負うという事になっています。
そこで、引越し会社もそのようなリスクに備えて、「運送業者貨物賠償責任保険」というものに加入しています。これは、「家具やその他荷物の時価額300~1.000万円程度を保障する」という貨物保険になります。
運送業者貨物賠償責任保険に加入していない引越し業者は、まずないでしょう。
補修内容は引越し会社によって異なりますので、見積もり段階で内容の確認をしておきましょう。
万が一、家具などに破損があった場合や盗難に遭った場合、保険の適用を受けるには「引越し会社に過失があった場合のみ」となりますので、そのことだけは理解しておいてください。
また、以下のようのものは補償されない可能性があります。
- 貴重品
- 高価な物
- 荷物の梱包不良
- 交通事故
- 火災など
- 天災
こちらも、引越し会社で適用範囲が異なりますので確認しておくと良いでしょう。
引越し会社では、荷物にキズがつかないように専用の梱包材を使用してしっかり養生してくれています。
ですが、もし破損があった場合は、
- 破損の有無をできるだけ当日に確認する
- 現場担当者に破損を確認してもらったうえで、責任者名を聞いておく
- 具体的な補償についての交渉は後日、責任者との間で行う
- 後になって判明した破損はできるだけ早く連絡する
といった対応が必要になります。
引越しに関する保険には、依頼主自身がかける「引越荷物運送保険」という保険があり、引越し業者が免責となる家具や荷物の事故についても補償されるプランがありますので、心配な方は引越し会社に相談してみてください。